1DAY 1TITLE

2

01ちょっと重ための国
02紙切れの嵐がやって来る
03夜の目を咎めないで
04逆さまのままじゃ眠れない
05明日は燃え上がる火の中にいたい
06売れ残る幸福
07夜に治るねむねむ病
08わたしがしらなくたっていいじゃない
09デスクの引き出しに未来はない
10脳からひつじが落っこちても
11貯蓄してゆくメランコリー
12明日の朝に乗り遅れる
13実はみんな同じ顔
14夜明けのたびに弱くなる呪い
15オールグリーンでエラーな週末
16まっしろになるためのレッスン
17みんな揺られてどこに帰るの?
18赤い日は死んだふり
19溜め息はまるで排気ガス
20空より高くて落ち込んじゃう
21契約は魔法みたいには効かないね
22伸ばしたての爪は隠して
23昨日の声にうなされながらも
24メッセージは死にました
25火のないところでも煙を立たせて
26まっくろなちょっと斜め下目線
27研いだ爪の見せどころ
28"美しさ"を売りさばけ
29皮肉屋が集う会議室

3

01ヨーグルトを混ぜた朝
02ハートブレイク付きワンルームにて
03流し台に積み木が溢れた
04ふわふわパンの上で踊るの
05白と紺の食卓事情
06誰かがいきてる音がする
07かわいいだけで暮らしたい
08正しい消費期限も解らぬまま
09夜が長持ちする方法を教えてください
10ひらめきごともただのひとり言
11100年前からパンケーキ党
12卵だって割れるから心配しないで
13誰かがいかされてる音がする
14そのカトラリーで切断して
15洗濯機で回した手紙たち
16ドアを開けたらつながるの?
17絡まるコードとの付き合い方
18さみしいかさぶた重ねて重ねて
19りんごをむさぼり食う生活
20Welcome to the MORNING CLUB
21冷たいミックスベジタブルに愛を込めて
22午前0時のインスタント・リアル
23アップデート・マンデー
24ゆめはおかえり。
25残飯ポルカ
26眠れないのは夜だから
27きらきらひかるボタンは壊れました
28やっぱり誰かにもたれたい
29溶け出したバターみたいな毛布の中へ
30毎日は小さなハコのなか
31おろしたての朝にくるまる

4

01まだ開かない蕾の形をしたおばけへ
02蜜の子たちはパラサイト
03きみが可愛くってうれしいなぁ
04乙女の皮を剥いだらけもの
05蝶にたとえてね
06ミ・ファ・ソのために
07HANDMADE MAIDEN
08つらいつらい花の色
09わたしのお庭は満ち足りている
10春の縁を縫いとめられない
11花柄だけどゆるしてね
12ふたりの赤は芽吹かない
13鮮やかな手のひらで返して
14触れたところから傷になる
15降らせるならお花がいいな
16きみと色違いになる覚悟はあるよ
17にぎやかなわざわい
18貫いて万華鏡
19糖度の高い信者たち
20春の魔女のワンピース
21芽生えたばかりの色を食べる
22ふたりの春が淡いものであるように
23したたかローズと棘の山
24どうかどうかいたまないで
25さえずりライフ
26夢も食べたいお年頃
27あんな花だって散るのだから
28spring composition
29森のワードローブもころもがえ
30シトラスエキスプレス

5

01電飾ユートピア
02後ろめたく光る指輪
03涙の味はしたたか
04夢見て少女は死にたがる
05わたしたちになれないあなたへ
06練乳まみれで迎える消費期限
07ラベンダーの不眠症姫
08あなたの天使と繋がりたい
09惑星のコードも知らないくせに
10朝が邪魔なので始末します
11夢見るときだけ純情派
12誰とでも眠るよ
13我輩はガール
14恋ではないのでおやすみなさい。
15ささやきながら海を描く
16眠れぬベッドのファンタジア
17惑星のためのおやすみソング
18これから起きる夢のことすべて
19いざ化け物の胃の中へ
20爆弾魔は天使たち
21夜の痕に眠ったふり
22あなたの夢なんて壊れてしまえばいい
23メロンの形をしたおばけは怖いよね
24崩したお城はシーツに隠して
25ゆめなかソルジャー
26冷えたあなた
27たまには怖い夢もあげたくなるの
28青い星は手に入らなかったけど
29傷つきながらもシャンデリア
30息が出来ないやわらかさ
31チョココロネにくるまる気持ち

6

01きらめいたものだけが許される世界
02生まれ変わったらあなたなの
03輝く紺碧色のレンタル
04石に光を施すお仕事
05銀が焦げたら約束の時間
06何色にもなれるけど何色でもないね
07直径2cmの世界に閉じ込めて
08罅割れた筋をたどる運命
09ジュエルイーター
10黄色い星の殺傷事件
11夜空をまたいだ宝石商
12ダイヤモンドだらけの樹海
13紫のシュガーストーン噛み砕いて
14砕いた欠片から夢は始まる
15星ならば砕かずにはいられない
16何色に生まれたい?
17新約プリズム
18硬質幻想消失
19望まれない形だったけど
20ずっとずっと前の国からやって来た
21決められた光の筋をたどる仕組み
22美しいひとだけのもの
23悪意はかわいく装飾済み
24幻を重ね合わせて出来上がり
25あふれた色が君の傲慢さによく似てる
26運命なんかに委ねないで
27原石は彼方
28造形ルミナス
29乱反射する小さな物語
30水晶の夢に閉じ込められながら

7

01グラデーションの境い目にあるもの
02アイスキューブ・カランコロン
03砕かれたエメラルドのお味
04はじけるよる
05青い水の溜まり場へ
06ロマンスは混入されたシロップから
07ミルキーウェイフロート
08ほうりだされたトリコロール
09グラスの底に沈めたブルー
10氷のみなしご
11Swimming summer drink's pool
12アイスクリーム島にて遭難中
13涙が落ちてレモネード
14ひとさじすくって流星群
15甘夏シロップ落として夏にする
16果汁10%の愛情について
17ソーダの海は合成着色料の色
18詰め込んだ夏をグラスに戻す方法
19とろけた星でも構わない
20果実の糖度はどこへやら
21ヴァケーション・イン・ジュース
22ソーダ水の泡から目覚める朝
23お前のための夜を飲む
24白のとろみ
25じゅんすいしゅわり。
26永遠の真夏を氷に閉じ込める
27ブラッドオレンジのけだもの
28一滴のナミダシロップ
29ラムネ瓶の底から帰還せよ
30見えにくい冷たさ
31しゅわっと弾けて消えるまで

8

01ちょっとなまぐさい君へ
02監獄のお城
03手を繋いでいられるから大丈夫
04迷いない白い揺りかご
05選んだために捨てられたひと
06さらわれた海から帰る方法
07珊瑚色の野ばらに絡めて
08音もなく突き立ててね
09海と陸を天秤に掛け
10まだすくえてたよ
11その答えは夜を被ってやって来る
12海は檻です、地獄です。
13水の重みに耐えられますか?
14あなたの嘘は丁寧すぎる
15潮騒と花冠
16真っさらな君は使いづらい
17鎖骨をなぞって海に帰る
18やわなうなばら
19お終いを連れて来てしまった王子
20これ以上の愛などありましょうか
21もういないあなたとの波際
22コーラルピンクを膿む
23ここはゆるぎなく海の底
24水面下の私は醜い
25皆んな脚など切ってしまえば良いのです
26プラスチックパールのような恋人たち
27貝がらのおまじないは効かないみたい
28呪いみたいに目映い世界
29孕んだ淡色を恋と呼ぶならば
30こんなに運命が冷たいなんて
31私とあなたのさようなら

9

01踊れないのに夢だけ見てる
02だ れ が き み ?
03お姫さまは真ん中へ
04つまさきで夢をえぐる
05羽の生えないお前は要らない
06また回れるように導いて
07おさがりのチュチュ
08スパンコール消失事件
09きれいな音の色彩
10幕間の妖精たちはおしゃべり
11それを魔法と呼ぶにはまだ早い
12ハインリッヒの小宇宙
13あなたの王を待て
14群れなす円のすみっこで
15あなたとは違う羽なの
16あまりにもまやかしだけが光るので
17折れたトゥ・シューズでいつまで祈るの
18シャンパンゴールド・アラベスク
19君の中のオーケストラ
20指先で魔法をかけてあげる
21おりこうさんのステップ
22"私たち"が踊れないのよ
23カルテットは白と黒の上で
24舞台の上で生えた羽
25なまめかしいパライゾ
26心に咲く野ばらを忘れないで
27チェリーピンクと揺れて
28三角をなくさないで
29溶けかけのチョコレートとルルベ
30なじられるお花と村娘

10

01とけたマシュマロみたいな白い闇
02砂糖なしの考え方
03甘くなぁれ 悪くなぁれ
04銀のフォークで静粛に
05甘党裁判
06パンくずのワルツ
07きみはロリポップだろう?
08お菓子も宝石もいただきます。
09食べきれないので真珠はひと匙分
10煮え滾るスープの地獄へ
11砂糖菓子の死とともに
12生クリームの海は未だ遠く
13みんなお行儀良くかまどの中
14皿の上に子供たち
15しがないバニラビーンズ
16瓶詰めにして飾っていたいわ
17おさとうごころも知らないなんて!
18ミルフィーユのパイを一枚一枚めるく遊び
19おいしい子供のつくり方
20魔女はいつかの烏をお供に
21幸せのために舌は要らない
22お腹の中でひとつになろうよ
23金のティースプーンはどこに転がるの?
24おかしな魔女狩り
25やさしいお家に帰りたい
26二人がいなくてもいい黒い森へ
27お菓子のお家は賞味期限切れ
28甘い子は善い子
29罪深きはキルシュトルテ
30くちびるにわざわい
31おしまいのチョコレートが溶けてから

11

01林檎もキスもこりごりだ。
02過去なんて食べるだけ
03蜜蝋の肌を溶かして永遠に
04死にたい君こそお姫さま
05不穏な森で待ってるね
06私が選んだ不幸せ
07思っていたより愛じゃなかった
08お花はみっちり敷き詰めて
09悪い夜にやって来るもの
10テーブルの上には葬列の残骸
11その傲慢さで召し上がれ
12林檎じゃくて、もっと赤いの。
13あなたの名前は悪しき呪文
14くべたふたりの夜の熱
15重ねた皮なんて瑣末なこと
16私をどうか待ちわびて
17毒林檎の知恵くらべ
18愛することを間違えてみたり
19降霊会は善い夜に行いましょう
20白雪の頬に黒い蜜を
21目覚めを拒んでしまいましょうか
22いつまでもアップルパイは焼き上がらない
23そのガラスの棺はおいくらかな
24血のような赤を狩りに出ましょう
25鉄の靴鳴らして地獄行き
26お妃さまの鏡のふちは何色
27闇はやがて濾過される
28七度目の羽化で女になる
29死んでも君はお姫さま
30崖から落ちれば天に届くの

12

01まなこのまんなか
02ねむたげなまぼろしのせい
03シンクに浮かぶザクロの果肉
04星座表に降る雨
05青い海はおろしたて
06愚か者はエーテルのすき間にひそむ
07ドーナツにも骨はあるの?
08砂まじりの吐息
09流れ星博覧会
10いちごもうさぎも嘘つき
11ゆりかごの周回軌道
12針金が見える背中
13ありとあらゆるさようなら
14光の隅っこで食い散らかした
15書損じ手紙まみれ
16君のさみしい緑の指
17奇数の日に奇跡は起きる
18溶けきった青に沈む船の色
19真夜中が凍結した瞬間
20乙女と黄色とバイブルと
21思春期のスープ
22君よ、東へ帰れ
23色彩の本音はまやかし
24スペクトラムのコードは鳴らない
25フラスコで育つ雪の結晶
26きらめきに言葉が邪魔をする
27ひびの入らない宝石
28羽が生えても飛べなくて
29いつだってかわいいわたしのうさぎ
30なんだかんだ言ったって剥がれる鱗
31魔法は瓶詰めできません

1

01ワンピースは何色に染まるの?
02水たまりを作るために涙を落とす
03どこへ行こうとも白いまま
04砂糖菓子を砕いたような夜
05怖いのは雨が降ること
06ルチルが導く家路
07さよなら係のお月さま
08ときめかない日だってある
09いちごをすくえるかもしれない
10針が降ったらお家に帰れるの
11都合の悪いサーカスは知らんぷり
12眠りこけたままの春の王様
13あの森にわたしの影がいたとして
14虹のはしっこが滲み出したら
15ケヤキの並木道を歩く歌姫さま
16ベッドの下から夢喰いおばけ
17あの子のノートの虫喰い模様
18しあわせはホットケーキみたい
19その日暮らしの魔法
20額縁に収められた知らないわたし
21花柄コートに雪の蝶々がとまる
22湖の上のバレリーナ
23とろとろの夢は目玉焼きとベーコンの間
24ミルク色のにじみ
25次の環を教えて
26きれいな石がころがる音
27おもちゃ箱の中に家を建てるよ
28星明かりをかすめとる街灯
29ビスケットも楽ではない
30足元にスパンコールの花が落ちてるよ
31グッドモーニング・ワンピース