モンブラン王国
月色の皿の上で建国
頂には砂糖漬けのお城
おごそかに夜会
王様は艶めく茶色がお好き
白の婦人が木枯らしを誘うので
夜な夜な彷徨うマロンの亡霊
ここに永い季節が眠る
クリームの山肌が月光を掠め取る
無意味な冷たさで静粛に
引き摺るローブの跡だけ残して
王国のおわりは真鍮のフォークより
お城は割れて真っ二つ
頂には砂糖漬けのお城
おごそかに夜会
王様は艶めく茶色がお好き
白の婦人が木枯らしを誘うので
夜な夜な彷徨うマロンの亡霊
ここに永い季節が眠る
クリームの山肌が月光を掠め取る
無意味な冷たさで静粛に
引き摺るローブの跡だけ残して
王国のおわりは真鍮のフォークより
お城は割れて真っ二つ